いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」の雌のユーラシアカワウソ「チロル」が2日、
3頭を出産した。東日本大震災で県外に避難した後、同館に戻って3度目の出産で、
新たな命の誕生に館内は喜びに包まれた。
一般公開しており、生まれた日から見学できるのは全国でも珍しいという。 

同日午前7時ごろ、出勤した飼育員が生まれているのを確認した。
体長は10~15センチ程度で、雌雄や体重などの詳細は不明。
母子ともに健康状態は良好で、赤ちゃんは元気に母親の乳を吸っている。 

繁殖を目的に雄の「ドナウ」と同居展示しており、
平成24年に3頭、25年に4頭を出産している。 

一般公開では、母子を刺激しないように観覧場所を設け、フラッシュ撮影も禁止している。
飼育を担当するアクアマリンKIDZOO(キッズズー)チームの中村千穂副主任は
「授乳風景やグレーに近い赤ちゃんの体の色を見られるのは通常、
2週間程度。ぜひ早めに見学してほしい」と話している。

phpThumb_generated_thumbnail