ホソウミニナ

ホソウミニナ(細海蜷)は、吸腔目ウミニナ科に分類される細長い巻貝の一種。
東アジアの温帯~亜寒帯域に分布し、海岸の砂泥地や岩礁に生息する。
北米西岸では日本由来の外来個体群が繁殖しており、侵略的外来種として駆除の対象にもなっている。
和名はウミニナに似て殻が細いことによる。
成貝は殻高25-35mm、殻径10mmほどの塔型で、厚質で堅い。
螺層は8階ほどで、体層(巻きの一番底)を除けば膨らみはわずかで円錐形に近い。
貝殻の色は灰色や黒褐色で、縫合(巻きの繋ぎ目)に沿って白い帯模様が入る個体も多い。
海岸の潮間帯下部で、乾燥しにくい区域に生息し、一般に群生することが多い。
他のウミニナ類が多く生息する河口干潟の砂泥地だけでなく、外洋に近い転石・岩礁海岸にも見られ、岩や海藻の間の砂地に潜む。
ただしすぐに乾燥するような単純な砂浜・磯には生息しない。
河口干潟において他のウミニナ類と共存する場合は、海側のカキ礁があるような区域でウミニナと混棲することが多いが、
ホソウミニナの方が低潮位に生息することが報告されている。
中にはウミニナ類各種が多産するにもかかわらずホソウミニナがいない干潟もある。
ときに殻上に背の高い小さなカサガイが付いていることがある。
これはユキノカサガイ科のツボミガイで、ウミニナにも着生する。
干潮時に地上を這い、主にデトリタスを摂餌するが、打ち上げられた海藻や死魚などに群がり直接摂食することもある。
人や地域によっては他のウミニナ類と同様に漁獲され、塩茹でなどで食用にされる。
塩茹では五円硬貨の穴で殻頂を折り、殻口から身を吸って食べる。地方名の一つ「ゴエンミナ」はこの食べ方に因む

ホソウミニナ

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