ヤリタナゴ

ヤリタナゴは、条鰭綱コイ目コイ科アブラボテ属に分類される淡水魚の一種。
朝鮮半島西部と日本(本州、四国、九州北部)に分布する。
日本産のタナゴ類としては、日本国内における分布域がもっとも広範な種である。
体長10-13cm。体形は側扁し、タナゴ類としては体高が低く、近縁種とされるアブラボテに比べ前後に細長い。
体色は銀白色で、肩部に暗斑は入らず、体側面にある緑色の斑紋も細く不鮮明。
種小名は「槍の穂先のような」の意。
側線は完全で、側線が通る鱗の数(側線鱗数)は36-39。
口角に1対の長い口ひげがある。背鰭の条間膜には、アブラボテ属の特徴として紡錘型の暗色班が入る。
分布が極めて広いため地域によって形態に差異がみられる。
流れが緩やかで水草の豊富な河川、湖、池沼、用水路等に生息する。
食性は雑食で、小型水生昆虫や甲殻類、藻類等を食べる。 
繁殖形態は卵生で、3-8月にドブガイやマツカサガイ、ニセマツカサガイ等のイシガイ科淡水生二枚貝に産卵する。
孵化した仔魚はそのまま母貝内で成長し、1ヶ月ほどで母貝から浮出する。
1年で成熟し、寿命は2-3年である。
食味が苦く小骨も多いため一般的ではないものの、佃煮や雀焼き等で食用に供されることもある。
肝吸虫等の寄生虫を保持する可能性があるので生食は避けた方がよく、加熱調理が必要である。

ヤリタナゴ

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