タニシ

タニシ(田螺)は、腹足綱 原始紐舌目 タニシ科 に分類される巻貝の総称。
南米と南極大陸を除く各大陸とその周辺地域の淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生。
殻口をぴったりと塞げる蓋を持つ。リンゴガイ科と並び淡水生の巻貝としては大型の種を含む。
南米・南極を除いた大陸とその周辺の淡水に棲息しており、数cmの黒っぽく見える殻を持つものが多い。
特筆すべきはその摂食法の幅の広さで、物の表面に着生した藻類などを削り取って食べる刈り取り食者であり、
水底の沈殿物を食べるデトリタス食者でもあり、さらには水中の懸濁物を鰓で集めて食べる濾過摂食者でもある。
このため、大きな状況変化がある中でも生き延びることができ、
例えば水田のような環境が変化しやすい小規模な水域に大型種が生息することが可能となっている。
殻高は1cm~8cm程度であるが、5cm以下の種が多い。殻は全ての種が右巻きで、多少なりとも高まった螺層を持っている。ほとんどの種の殻本体は白色~淡褐色であるが、その表面は暗緑色~暗褐色の厚い殻皮に覆われており、
さらに藻類や酸化物などが付着しているため、大抵は黒く見える。

マルタニシは、全体的に丸みを帯びることと、殻表に数列の点刻状彫刻があることなどで判別できるが、
殻の外見ではオオタニシとの区別が容易でない個体もあり、メスであれば体内の胎貝の形態から、
オスの成貝であれば解剖することでより確実に判別できる場合がある。
オオタニシ同様に大型であるため、古来より食用にされてきた。
乾燥に強く、農閑期の水田や干上がった溜池などでも泥に潜って耐えるが、
極度の乾燥や水質の汚染、汚濁などには弱い。かつては水田などでよく見られたが、
農薬の影響や冬季の圃場の掘り返しなどで20世紀後期頃からは急速に減少傾向にあり、準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
に指定されている。その一方で、北米ではその学名からなどの名で呼ばれ、
19世紀末頃にオオタニシとともに日本人が北米に持ち込んだとされるものが各地で大繁殖し、
現地の湖沼の水草を大量に食害し、生態系を乱す事で問題になっている。
北米では通常のガーデニングに水環境を組み合わせたウォーターガーデニングがよく行われるようになっており、
その一要素(タンクメイト的な)としてホームセンターなどでタニシ類も売られることがあって、
それが分布拡大を助長しているとも言われている。北米産の個体は日本のものより大型になる傾向がある。

マルタニシ7

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