アメフラシ

アメフラシ(雨降らし、雨虎、雨降)は、腹足綱後鰓類の無楯類に属する軟体動物の総称。
狭義には、アメフラシ科に属するアメフラシ(通称 日本種アメフラシ)を指すが、ここでは無楯類について述べる。
無楯類はギリシア語の "without a shield" (盾を持たない)に由来する。
アメフラシをウミウシと呼ぶ地域もある。
アメフラシの名前の由来は、アメフラシが海水中で紫色の液をだすとそれが雨雲がたちこめたように広がるからと言われる。
また、雨の時に岩場に集まるからという説もある。
これは、産卵のために磯に現われる時期が梅雨と重なるためではないかと考えられている。
アメフラシの英名Sea hareは「海のウサギ」という意味で頭部の二本の突起をウサギの耳に見立てたもので、
中国名も海兎という。ただし、腹足綱 前鰓亜綱 盤足目にウミウサギガイ科という科があり、
ウミウサギガイという和名を持つ種類が存在するので、混同しないよう注意が必要である。
日本沿岸に分布する種は多くが15cm程。大きなものは30cmを超えるものもある。
一般的に身は食用にしない。
卵は海素麺(うみぞうめん)と呼び、食糧難の頃などは食用にされたことはあるが、
美味しいものではなく、毒性の問題もあり通常は食用とされない。
現在食用とされている海素麺(うみぞうめん)は海藻でベニモズク科の紅藻を指し、
アメフラシの卵と混同されているが全く別の物である。 
また、島根県の隠岐島や島根半島、鹿児島県の徳之島、千葉県南部、
鳥取県中西部などでは身を食用にする(隠岐島では「ベコ」と呼ばれている)。
ただし、アメフラシが毒を持つ海藻類を食べているとその毒がアメフラシに蓄積されている可能性があるため、注意が必要。
食用している海域では毒の元となる海藻類が無いとされているため食せるが、
気候変動等により海藻の植生が変化している可能性もある。味はほとんどない。
昭和天皇も採集した個体を試しに煮て食べた事がある。
アメフラシを甘辛く煮付けたそうだが、「煮るとこんなに小さくなる」と指で輪をつくって笑っていたと言う。
侍従長の入江相政は、「味が無く、コリコリして噛み切れない。
それを三度もお召し上がりになったのだから……」と回想している。
千葉県南部の海岸域の家庭では、同様に煮付けて食べる。
フィジーなどの南洋諸島ではタツナミガイをココナツミルクで煮て食べる。

アメフラシ

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