テッポウウオ

テッポウウオ(鉄砲魚)は、スズキ目・テッポウウオ科に分類される。
口から「水鉄砲」を発射して水面上にいる小動物を撃ち落とし、捕食する行動がよく知られている。
どれも東南アジアとその周辺の熱帯域に分布する。
成魚の全長は15-30cmほどだが、40cmの記録がある。
体型はタイのように左右に平たい。口先は下顎が上顎より前に出て、前上方に向けて尖る。
背鰭は体の後方に偏って臀鰭のほぼ反対側に付き、ここで最も体高が高くなる。
横から見ると水滴形を横倒しにしたような体型である。
口に含んだ水を発射して、水面上の葉に止まった昆虫などを撃ち落とし、
捕食する行動がよく知られており、和名「鉄砲魚」はここに由来する。
また英名"Archerfish"も「射手魚」、属名"Toxotes"も「射手」を意味する。
口蓋には前方へ向けて細くなる溝があり、そこに下から舌を当てることで喉から口先にかけて水路が形成される。
鰓蓋を強く閉じることで 1m 以上も水を飛ばすことができる。
また、水面近くの獲物はジャンプして捕食することもある。
水面を隔てると垂直以外の角度では屈折が起こり、実際の位置からずれて見えるが、
テッポウウオ類は屈折を計算して水の噴射やジャンプができる。
ただし射程距離や命中率には個体差がある。
スリランカ・インド東部・オーストラリア北部・ポリネシアまでを含む東南アジアの熱帯域に広く分布する。
日本には分布しないと思われていたが、1980年に沖縄県西表島で T. jaculatrix が発見された。
淡水域・汽水域・海岸の植物が多く茂った所に生息し、マングローブ地域に多い。西表島のテッポウウオでは、河口沖合いの刺し網に大型個体が掛かった例が報告されていて、川と海をまたぎ広範囲に行動している可能性がある。
水面より上の小動物以外にも、水面のアメンボ類や落下生物、小魚や甲殻類など水生小動物も食べる。
採餌行動に水鉄砲が不可欠というわけでもなく、どうして水鉄砲による捕食を身に付けたのかは謎となっている。
その捕食行動から水族館などでも人気が高い。また、大型種は食用にもなる。

テッポウウオ

ホテルミドリいわき植田店のアクアマリンふくしま格安チケット付プラン

↑ ↑ ↑ ↑


クリック・クリック・クリック