熱帯アジアの水辺1

ヒメツバメウオ

ヒメツバメウオは、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。
ヒメツバメウオなど、主に沿岸から汽水域にかけて生息する底生魚を中心に、少なくとも2属5種が記載される。
ヒメツバメウオ科はインド洋・西部太平洋から、アフリカ大陸西部にかけての温暖な海に分布する。
2属5種からなる小さなグループで、日本では八重山諸島の沿岸に1種（ヒメツバメウオ Monodactylus argenteus）が
生息するのみである。
ヒメツバメウオ類は主に沿岸の浅い海で生活するが、河口などの汽水域にも進出し、しばしば大きな群れを形成する。
さらにヒメツバメウオ属の仲間は、ときおり河川を遡上して、純粋な淡水域で生息することが知られている。
食性は肉食性で、小魚や無脊椎動物を捕食する。
本科魚類は観賞魚として広く利用される。
淡水・海水のいずれにも適応できる飼育の容易さから、水族館だけでなく個人のアクアリウム用としても人気がある。