ニホン・ウナギ

ニホンウナギ(日本鰻)は、ウナギ科ウナギ属のウナギの一種。
日本・朝鮮半島からベトナムまで東アジアに広く分布する。
従来、産卵場所はフィリピン海溝付近の海域とされたが、外洋域の深海ということもあり長年にわたる謎であった。
しかし、2006年2月、東京大学海洋研究所の教授・塚本勝巳をはじめとする研究チームが、
ニホンウナギの産卵場所がグアム島やマリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近であることを、ほぼ突き止めた。
これは孵化後2日目の仔魚を多数採集することに成功し、その遺伝子を調べニホンウナギであることを確認したものである。
冬に産卵するという従来の説は誤りとされ、現在は6-7月の新月の日に一斉に産卵するという説が有力である。
2008年6月および8月には、水深が2,000m以上もある西マリアナ海嶺南部海域で
水産庁と水産総合研究センターによる調査チームが成熟したニホンウナギおよびオオウナギの捕獲に世界で初めて成功した。
トロールの曳網水深は200-300mであった。雄には成熟した精巣が、雌には産卵後と推定される収縮した卵巣が認められた。
また、水深100-150 mの範囲で、孵化後2-3日経過したと思われる仔魚(プレレプトケファルス)26匹も採集された。
さらに、プレレプトケファルスが生息する層の水温が、摂氏26.5-28度であることを初めて確認した。
同チームは2009年の調査においてさらに南方の海域で8個体(雌4、雄4)のニホンウナギと2個体(雌1、雄1)のオオウナギを捕獲した。トロールの曳網水深は150-300mであり、周辺には海山のような浅場はなかった。
これの結果から、海山上に生息しているわけではなく中層を遊泳しながら産卵をしていると考えられる。
この推定を基に、塚本らの研究チームが周辺海域をさらに調査したところ、
2009年5月22日未明、マリアナ海嶺の南端近くの水深約160メートル、水温が摂氏約26度の海域で、
直径約1.6 mmの受精卵とみられるものを発見。
遺伝子解析の結果、天然卵31個を確認した。天然卵の採集は世界初である。
同時に、卵は水深約200 mで産まれ、約30時間かけてこの深さまで上がりながら孵化することも判明した。
さらに同チームでは、2011年6月29日学術研究船白鳳丸に搭載したプランクトンネットを用いて、
産卵直後から2日程度経過した147個の受精卵の採取に成功した。
新月の2-4日程度前の日没から23時の間、水深150-180 mで産卵されたと推定される。
卵から2-3日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、成魚とは異なり柳の葉のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。

ニホンウナギ

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