アロハシャツ2

アロハウィーク:ハワイの伝統的なお祭りを拡大したイベント。
アロハウィークの期間中はさまざまな職場でアロハシャツで働くことが認められた。

アロハウェンズデー:シャツメーカーや小売店によるキャンペーン。
水曜日にはアロハシャツを着て働くことが奨励された。

アロハフライデー:ハワイアンファッション組合の提唱によるキャンペーンで
、現在に至るまでカジュアルウェアデーとして継承されている。

1960年代には洗濯が簡単で丈夫なポリエステルの登場なども追い風に、
さまざまな生活シーンにおけるアロハシャツ着用が加速、
それにともない伝統的な開襟シャツ以外にもプルオーバーのものやボタンダウンのものなども作られるようになる。
生地を裏返しに縫製した木綿のアロハシャツなどもこの頃に登場し、
その控えめな色合いは現在でもオフィスワーカーなどに好まれている。

このような、長い時間をかけた様々な取り組みを通して、
アロハシャツはオフィスやレストランなどでも着用されるだけでなく、
式典や冠婚葬祭でも着用が許される「ハワイにおける男性の正装」として認知されるようになった。
現在では、単なるリゾートウェアというよりは、むしろハワイの民族衣装のように扱われている
(逆に現在では夏のカジュアルな服装としてはTシャツのほうが一般的である)。
正装として着る場合はTPOに応じて着分けが行われており、
葬儀の際には弔意を表す意味で「万物の終わり」を意味するラウハラ(w:Lauhala)の葉の柄の入ったもの、
結婚式の際には絡まり合いながら伸びる事から「結ぶ」という意味を持つマイレ(w:Maile)の葉の柄、
船出や事業の始まりの際には「偉大なキャリアのスタート」を意味するウル(パンノキ)の木の柄の入ったものが良いとされる。

伊豆急行の職員(2007年8月)
日本の鳥取県旧羽合町(現・湯梨浜町)、鹿児島県指宿市、和歌山県白浜町、韓国の済州道など、
「東洋のハワイ」を自称する地域では、自治体職員らが夏の間にアロハシャツを着用したり、
駅員がアロハを着用するのが風物詩となっており、
アロハシャツへの衣替えが在阪放送局のニュースで取り上げられるのが恒例となっている。
また、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズでは、宿泊客は浴衣の代わりにアロハシャツを着用する。
同様の趣向は全国各地の健康ランドなどでも散見される。
アメカジを中心としたファッションでは、アロハが夏の装いとしても人気を博している。
古いハワイ産のアロハなどはプレミアム価格のついたものも流通している。
それらの古いアロハの意匠を模した商品が、日本のアメカジブランドからレプリカとして販売されている。

アロハシャツ1