いわき市小名浜のアクアマリンふくしまに9日、
国の特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオがお目見えした。
展示したのは25歳の雌1匹で体長は約80センチ、体重は約4キロある。
金魚の繁殖個体の交換などで交流がある愛媛県の「虹の森公園おさかな館」から、
環境省と文化庁の許可を得て譲り受けた。

8日夜に飛行機で運ばれ搬入された。

アクアマリンでは平成12年の開館当初から雄のオオサンショウウオを飼育していたが、今年7月に病死した。
絶滅の危惧があるため捕獲は禁止。
国内の移動には許可が必要で、同省庁に申請していた。
 
アクアマリンによると、オオサンショウウオは西日本の山間部の清流に生息し、
世界最大の両生類とされる。50年近く飼育され、100センチ以上まで成長する例もあるという。
 
古生代に栄えた大型両生類の体の構造を残し、
アクアマリンが生態調査を続けるシーラカンス同様、「生きた化石」とも呼ばれている。
 
生命の神秘を感じられる貴重な生物の観察を楽しんでほしいと、
アクアマリンでは来場を呼び掛けている。

アクアマリンで展示が始まったオオサンショウウオ