2011年(平成23年)
3月11日 – 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生し、当センターは休館となる。
いわき市では震度6弱が観測され、沿岸部は津波被害を受けたが、
当センターは海岸線から約9km離れた内陸の標高50m以上に位置するため津波被害はなく、早期の再開を目指した。

3月12日 – 当館から直線距離で北北東に約51km離れた東京電力福島第一原子力発電所において、
同地震に誘発されて1号機が爆発事故を起こした。

3月15日 – 同原発3号機で爆発発生。福島第一原発から20 – 30km圏内に屋内退避指示が出され、
いわき市北辺の市町境周辺が含まれた。
いわき市は全国に1750ある市区町村の中で15番目に面積が広く(2010年10月1日現在)、
屋内退避指示の範囲も同市の面積の0.6%に過ぎなかったが、このとき報道では屋内退避指示の範囲を「いわき市の一部」
と曖昧に伝えたため、県内外からのトラックが入市するのを忌避するようになり、同市は深刻な物不足に陥った。
物流のストップにより、被災を免れたスーパーマーケットや個人商店なども商品を入荷出来ずに閉店に追い込まれ、
約34万人のいわき市民は市役所からの配給に頼るか、自ら市外に買出しに行くか、あるいは、
市外に避難する以外に生き残る術が無くなる。

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