17Jun
松山英樹
現地16時30分すぎ、第1ラウンドのサスペンデッドが決まった。 午後スタートの予定だった松山英樹はティオフできず、“開戦”を2日目に持ち越した。
オークモントのバンカーは聖地オールドコースの約2倍
難しいグリーンと深いラフで知られるオークモントを決定付ける特徴はバンカーである。
コースには、有名な3番ホールの“チャーチピューズ”バンカーを含む、
スタイルの異なる多くのバンカーが点在している。
オークモントには合計210個のバンカーがあり、
これはセントアンドリュースのオールドコース(バンカーの数は112個)の約2倍の数である。
オークモントは元々パー80だった
1903年にオークモントCCが開場した当初、コースにはパー5が8ホール、パー6が1ホールあり、パー80の設定だった。
今はパー70となったが、2007年にこのコースで「全米オープン」が開催された際、「80」を上回るスコアは60を数えた。
「全米オープン」史上最長のパー3
大半のゴルファーにとって、288ydのホールと言えば、短いパー4であり、バーディチャンスを意味する。
しかしながら、オークモントCCでは、288ydの8番ホールは、最も長いパー3として「全米オープン」の歴史に君臨している。
オークモント初開催の1972年 アンダーパーのラウンドは僅か2回
1927年6月に初めてオークモントで「全米オープン」が開催された。この時の優勝はトミー・アーマーで、
72ホール終了時点ではハリー・クーパーと「301」で並んでいたのだが、この通算13オーバーというスコアは、
1919年以降の「全米オープン」では最も打数の多い優勝スコアである。コースは非常に難度が高く、
大会を通じてアンダーパーのラウンドを記録したのは第2ラウンドを「71」でラウンドしたアーマーと、
最終ラウンドを「69」でラウンドしたアル・エスピノサの2人のみ。この週の平均スコアは78.6だった。
スティンプメーターの発明は1935年の「全米オープン」がきっかけ
オークモントで開催された1935年の「全米オープン」で、世界最高峰の選手たちがグリーンに手を焼く姿を目撃し、
31歳のエドワード・スティンプソンはグリーンの速度が計測できる機器の設計に着手することを決めた。若かりし頃、
ハーバードゴルフチームのキャプテンだったスティンプソンは、そのゴルフの知識を活かし、平らなパッティング面で
グリーンの相対速度を計ることのできる角度付きのレールを作り出した。以降、“スティンプメーター”はゴルフ界に広く浸透し、
今なお信頼の計測機器として用いられている。今週のグリーンは、スティンプメーターで14.5フィートが出るよう仕上げられる見通しとなっている。
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