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勿来工業高校の建築科有志　新たな伝統築く
東日本大震災で被災し仮設校舎での学校生活を余儀なくされている、いわき市の勿来工高の建築科１、２年女子生徒７人が「勿工フラガール・チーム建築」を結成した。５日、市内の高齢者ケアハウス「ハートフルなこそ」で初ステージを披露した。今後も福祉施設などでのボランティア公演を主体に活動し、来年の「フラガールズ甲子園」出場を目指す。
チーム結成のきっかけは今年１０月、同校の文化祭「きくた祭」で発表された先輩たちのフラダンス。工業化学科３年の女子生徒１０人が「特別な年の文化祭なので思い出を残したい」と約１カ月前に急きょ「勿工フラガール」をつくり、短時間で猛練習を重ねて感動的なステージを披露した。
「逆境に負けず、ひた向きに踊る先輩たちが輝いて見えた。私たちも続かなければ」と自発的に建築科の１、２年生らが集った。１１月上旬から「勿工フラガール・チーム建築」として練習に打ち込んできた。

“デビュー”となったこの日は激しい動きのタヒチアンダンスや映画「フラガール」の主題歌「虹を」など４曲を披露し、利用者ら約５０人から大きな拍手を受けた。利用者と一緒に踊るコーナーもあり、和やかなムードに包まれた。
チームリーダーの２年藤原梨央奈さん（１７）は「とても緊張したけれど、上々の出来だった。先輩からは『フラダンスを勿工の新たな伝統にしてほしい』と言われているので、みんなと力を合わせて笑顔を絶やさず頑張る」と目を輝かせる。踊りを指導している実習講師の志賀敏子さん（３１）は「フラダンスは協調の踊り。メンバー全員が心を通わせ、つくり上げていく過程を大切にしたい」と話している。
茶会では、9名の茶道部員が立札棚でたてたお茶と和菓子を一人ひとりにふるまいながら、お年寄り達と和やかに交流した。
（記事：福島民報より）

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